バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
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カーモビリティデザインと安心・安全/体験価値の定量化
佐藤 康仁阿部 圭子増田 拓真
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2019 年 43 巻 4 号 p. 223-228

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抄録

パナソニックでは,来たる自動運転の未来に向け「安心」,「安全」,「快適」をキーワードに,新しい車室内空間やコクピッ トを模索している.その中で開発に取り組んできたワイドディスプレイコクピットについて,その特長である「運転時の周囲 状況の把握のしやすさ向上」と「車を運転するワクワク感」についてユーザ評価により検証を行った.その結果,ワイドディ スプレイコクピットは,「視線移動が少なく,効率的な安全確認ができること」がわかった.また,新しいテクノロジーとデ バイスを組み合わせることで達成される付加価値に対して,ドライバが「魅力」,「ワクワク感」を感じていることを表情解析 により示した.今後,我々はカーメーカーと連携・協力しながら,安心,安全,快適な車社会を実現していきたいと考えている.

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© 2019 バイオメカニズム学会
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