バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
動作分析を下肢機能障害からスポーツ復帰に活かす
村上 憲治
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2021 年 45 巻 4 号 p. 215-219

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抄録

傷害受傷後,リハビリテーションの過程の中でどのような判断基準で競技復帰をおこなうのか選手や指導者の経験則による主観的要因が基準になることが多いのが現状である.また治療を担う医療スタッフにおいても症状の消失など医学的判断が基準となり競技特性に応じた復帰判断がなされているとは言いがたい.競技復帰を考えた場合,最低でも再受傷・再発しないこと,受傷前の競技レベルに達していることが重要であり,その基準を選手・指導者・医療スタッフ間で共有化できていることが重要と考える.その一つの方法として我々がおこなっている動作の可視化による評価基準について基本的な考え方と基本的な活用について紹介する.

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© 2021 バイオメカニズム学会
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