抄録
本研究の目的は,足部の回内が方向転換時の側方への動的安定性にどのような影響を及ぼし,その要因は何かを明らかにすることである.健常人 14名 28肢を Navicular Drop Testの結果から標準群と回内群の 2群に分けた.課題動作を直線歩行からの spin turnと step turnとし,支持基底面外縁からの推定質量中心位置( Xcom),支持側足部内床反力作用点位置( COP),重心速度,足関節内外転角度変化量を算出した.側方 Xcomは spin turnでは,回内群の方が標準群よりも外側に位置しており動的に不安定であることが示唆された. step turnでは回内群の方が標準群よりも側方 Xcomが内側に位置しており動的に安定していることが示唆された.支持側足部内 COP位置は, spin turn,step turnともに回内群では標準群よりも母趾側に偏位していた.