抄録
肩関節疾患に対する遠隔リハビリテーションの開発・研究は進められているが,評価と介入は個別に技術開発されていること,評価技術が不足していることなどが障壁となっているため,遠隔リハビリテーションの普及には至っていない.現在進められている「遠隔リハビリのための多感覚 XR-AI 技術基盤構築と保健指導との互恵ケア連携」プロジェクトでは,関節可動域などの身体機能を評価する技術:MR3 ウエア,評価・聴取した情報を統合してリハビリプログラムの立案・修正を行うシステム:問診ウェブアプリケーション,遠隔地で患者のみでのリハビリを可能にするシステム:VR リハビリ,AI のホワイトボックス化:XAI,などを開発することで評価から介入,初診から再診までの全てを遠隔で行えるシステム構築を目指している.本稿では,プロジェクトの一部構造とその中の評価技術を中心に解説を行う.