バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
研究
筋骨格モデル解析における車いす取付け型自転車駆動時の反対足力データの有無 が下肢関節モーメント・筋張力算出に与える影響
小林 義和小形 実稔巖見 武裕畠山 和利粕川 雄司宮腰 尚久
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2024 年 48 巻 3 号 p. 142-147

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抄録
著者らは先の研究で回転型,踏み込み型の2 種類の車いす取り付け型自転車が抗重力筋に及ぼす影響を調べた結果,踏み込み型が抗重力筋トレーニングに適していた.先の研究では右足のペダルセンサのみ使用したが,本研究では両足のペダルセンサを使用した.20 から22 歳の7 名の被験者を対象に,2 つの駆動方式の自転車乗車時の被験者の体表面に貼付した反射マーカーの軌跡と左右ペダルセンサの力データを取得し,筋骨格モデル解析ソフトOpenSimで解析した.踏み込み型使用により,下肢関節角度可動域と下肢関節モーメントの振幅値が有意に低値をとるなど先の結果と同様であった.下肢筋張力の最大値,積分値について傾向は一致したが,一部有意差が認められない箇所があった.
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