抄録
足関節痙性測定装置を用いた筋腱伸張性の定量的指標であるスティフネスの算出式および計測法を開発した.既存装置に新たにジャイロセンサを付加し,角度センサとジャイロセンサの取得データから提案した算出式によりスティフネスをそれぞれ求め,それらの妥当性を比較検討した.健常成人 9名を対象とし,筋緊張亢進状態を再現するため,足関節底屈筋への持続的な電気刺激( 4段階の刺激強度)を加えて測定を行った.センサと刺激強度を要因とする二元配置分散分析を行った結果,ジャイロセンサで算出したスティフネスのみ,刺激が強くなるにつれて増加した.この原因として,角度センサの場合は,角加速度を算出する際に角度の 2階微分を要し,数値微分によりノイズが増幅され,スティフネス計測の精度を低下させていることが示唆された.ジャイロセンサを付加した足関節痙性測定装置により,足関節スティフネスの計測が可能となった.