抄録
拡散MRI(Magnetic Resonance Imaging)における画像取得は,まだMRI黎明期であった1980年代の半ばに人への応用が行われ.1990年代には基礎的な技術が開発された.その後,ハードウェアやソフトウェアの進化とも相まって,拡散MRIは急速に普及し,超急性期脳梗塞の診断をはじめ臨床において無くてはならない手法となった.さらに近年では高速撮像技術の進歩によって,高いb-valueでの撮像や多くの拡散方向を用いた撮像等が可能となり,それらのデータを用いた様々な解析手法が提案され,進化を続けている.本解説記事では,拡散MRIの原理から画像解析手法の基礎,近年に開発された解析法まで,拡散MRIについて基礎から総合的に解説する.