日本咀嚼学会雑誌
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口腔内での舌による微細な球状試料の知覚と運搬について
塩沢 光一神山 かおる柳沢 慧二
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1993 年 3 巻 1 号 p. 51-56

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抄録
ヒトの舌は口腔内でどの程度の大きさの物体から知覚でき (知覚閾), またどの程度の大きさの物体を咬合面に運搬して咀嚼が行われるか (咀噛閾) を直径0.3~1.9mmの球状試料を用いて12名の成人被験者で調べた.また口腔内での舌の動きをモニターする為に表面電極で顎舌骨筋EMGを導出した.知覚閾は平均値で0.48±0.12mmという値が得られた.一方いずれの被験者でも咀嚼閾は知覚閾に比べて大きな値を示し, 平均値で0.61±0.16mmという値が得られた.
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