京都大学 国際日本文化研究センター
1995 年 29 巻 2 号 p. 55-64
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組織を構成する基本的な機能分化の様式が，さまざまな分化・文明圏で異なっている状況を比較する発想はこれまでになかった．社会システムの構成原理としての三権分立は決定の合理に関する効率を高めるための機能分節として設計されているが，この分節の様式が執行の合理性・生産性を高めるために機能しているとは限らない．主要な業務を遂行する機能部分以外の補助的業務の設計などを見ることで，決定と執行，さらにモニタリング機能をどのように分担するかを比較する視点を設定できる．
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