組織科学
Online ISSN : 2187-932X
Print ISSN : 0286-9713
ISSN-L : 0286-9713
特集
組織研究に対する進化心理学のインプリケーション
亀田 達也塚崎 崇史
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 37 巻 1 号 p. 23-30

詳細
抄録

 本稿は広義の進化心理学が組織研究に対してもち得るインプリケーションを論じる.Toda(1961)の「キノコ喰いロボット」を題材に,適応的視点が人間の心理・行動のデザインを探る上で有効であることを示す.次に,人間にとっての中心的な適応問題が,集団生活における正負の相互依存構造から生まれることを論じる.本稿では,社会規範の維持を中心に,組織・集団におけるマイクロ-マクロ・ダイナミクスの特徴を適応の観点から素描する.

著者関連情報
© 2003 組織学会/著者
前の記事 次の記事
feedback
Top