東京都立大学大学院経営学研究科
2023 年 57 巻 2 号 p. 79-92
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本稿では新規医療イノベーションである粒子線治療技術の開発と普及プロセスを,技術の社会的形成(SST)の理論視座で解明した.先行研究では,複数の技術シーズが単一に集約される現象に偏って分析されるという理論課題を有していた.しかしながら,本稿の事例である競合関係にある2 種類の粒子線技術は,同じ病気をターゲットにしながらも,共に医療現場に普及している.分析の結果,独自の強みを生かし棲み分けを実現したプロセスを見いだした.
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