社会政策
Online ISSN : 2433-2984
Print ISSN : 1883-1850
小特集 日本の福祉政策における評価レジームの変容の諸相
社会福祉における評価レジームの形成と変容
――業績管理の導入の動きを踏まえて――
平岡 公一
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2022 年 14 巻 1 号 p. 86-96

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抄録

 本研究の目的は,公共政策・公共サービスに関する評価の連関構造を示す評価レジームの概念を用いて,日本の社会福祉における評価レジームの形成と変容を,社会福祉の制度改革と政策展開,政策評価制度の展開と府省横断的な業績管理の導入の動き,福祉・介護分野の計画・事業における業績管理に向けての動きとの関連で分析するとともに,評価レジームの今後の展望をめぐる諸論点について考察することであった。評価レジームの変容については,自治体の福祉計画に関する評価が一定の位置を占めるようになったことと,政策評価制度とKPIによる業績管理を通して,社会福祉の政策・施策が,部分的にであれ府省横断的な業績管理の下に置かれるようになったことの影響を指摘した。今後の展望をめぐる論点としては,福祉計画の機能変容と縦割り行政,業績管理導入の動きの背景,NPMとガバナンス,評価レジームにおけるプログラム評価の位置等について検討した。

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