社会政策
Online ISSN : 2433-2984
Print ISSN : 1883-1850
小特集1 「人物」からみた戦後日本労働史
語られざる戦後鉄鋼労働運動リーダーたち
――原田鼎と磯田一吉――
仁田 道夫
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キーワード: 労働運動, 鉄鋼業, 戦後期, 職員
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2025 年 16 巻 4 号 p. 225-237

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抄録

 鉄鋼労働運動を築き上げた人々の中には、長きにわたって運動に携わり、その方向性に大きな影響を与えた人もいるが、関与が一定期間に限られた人もいる。それら多くの人々の活動の集積と相互作用を通じて、運動が形作られたわけだが、後者のような人々については、語られること少なく、歴史研究で取り上げられることも少ない。だが、彼らが果たした役割が小さなものであったとはいえない。本論文では、そのうちの二人、原田鼎と磯田一吉を取り上げ、限られた資料の範囲においてであるが、彼らの行動と発言に光を当て、戦後労働運動形成のプロセスについて、新たな知見を得ることを目指す。とくに戦後初期において、ホワイトカラー層が果たした役割が大きかったことに留意し、ホワイトカラー層出身の原田と磯田の事績に即して、その意義について考察する。

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