社会政策
Online ISSN : 2433-2984
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特集 変わる公共部門の労働
特集に寄せて:変わる公共部門の労働
阿部 誠
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2017 年 8 巻 3 号 p. 5-13

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抄録

 最近,公共部門の効率化,コスト削減をめざして,民営化,業務の外部委託などが進められるとともに,公務員の人事・給与制度の見直しが行われている。公共部門のこうした変化は,正職員の減少と非常勤公務員の増加をもたらし,官製ワーキングプア問題をひきおこしている。社会政策学会第132回大会では,「変わる公共部門の労働」を共通論題として,公共部門における労働の変化について多面的に議論した。 本特集では,公務員人事制度の見直しによる公務労働の公共性,専門性への影響,自治体での人事評価導入の実態,非正規公務員や外部委託の実態と官製ワーキングプア問題,保育部門の民営化による保育労働者の変化などについて論じている。大会では,公務労働の公共性と専門性,求められる公共サービスの変化と「公務労働」のあり方,自治体による人事評価システムの相違と組合規制の関係,公共部門の見直しがジェンダーへ及ぼす影響などが議論された。

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© 2017 社会政策学会
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