抄録
1956年にUSAF (アメリカ空軍) から、抗空機の品質管理方式である「サーべーランス・インスペクション方式」を学び、従来の「検査方式」から「品質管理に方式」への開眼をした私は、その後において、「品質保証」、「信頼性・整備性管理」、「システム・マネージメント」と、USAF (アメリカ空軍) における体系を発展的に学び、日本の組織 (航空自衛隊) にいかに邁用すべきかについての業務に従事した。定年退職後、民間企業において品質管理業務に従事しつつあるが、EUが推進したISO・9000シリーズの「品質マネージメント」のルーツが、USAF (アメリカ空軍) の品質保証要求仕様書であることを知り、TQM G (総合品質マネージメント) においても同じ根源に発していることの再確認をした。よって、私が得た過去の知識をもとにその体系的な流れを明らかにし、21世杞に向けて益々「グローバリゼーション」の進むであろう中において、日本の工業の進むべき道を探るうとするものである。