抄録
この数年プロジェクト管理に対する関心と必要性が叫ばれています. 日本でもPMI (Project Management institute) の資格獲得が盛んに行われ, 学問としての重要性が高まっています. こうした状況の中で, PMIコンセプトの実践事例として, 開発要員1,000名を超える超大型プロジェクトの, プロジェクト管理における基本的考え方とグループウェアを利用した機械化に関して記述します. 具体的には, プロジェクト開発成果物の管理手法と成果物単位のアーンドバリーを利用した進捗・コスト管理, 及び変更管理の考え方と仕組み, またこれらを効果的に運用する為に開発された, ロータス ノーツ を基盤とするプロジェクト管理システムの機能を紹介します.