プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2000年度秋季
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2-10 品質管理に基礎をおいたプロジェクトマネジメント導入方法に関する考察 : プロジェクトマネジメント導入問題に関する一考察 第2報
堀内 俊幸石綿 真紀櫻井 健一関 哲朗
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 66-68

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抄録

日本的品質管理は, 20世紀後半の我が国の発展を管理の面から支えてきた技術として世界的に注目されることになった. この技術は規模の大小を問わず我が国の企業に浸透している. 一方で消費構造の変化に伴う製造パラダイムの変化は, リーン生産方式に代表される20世紀の高度経済成長を支えた技術に変わり, プロジェクト型生産方式の導入を期待し, 新たな管理パラダイムとしてのプロジェクトマネジメントの導入を求めている. 一方で, 堀内らによる先行研究は, 品質管理導入済み企業群における, プロジェクトマネジメントに対する認識の低さを指摘している. 本研究では, 日本的品質管理とプロジェクトマネジメントとの共通点を抽出し, これまでに品質管理を積極的に導入してきた企業群に対し, 品質管理を基本とした円滑なプロジェクトマネジメントへの移行方法を提案することを試みるために, 日本的品質管理とプロジェクトマネジメントの特徴の比較を行った. その結果, プロジェクトマネジメントと日本的品質管理の間には多くの部分で同質性が見られ, これら2つの管理方式の相互補完関係が構築される可能性を示唆することができた.

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© 2000 プロジェクトマネジメント学会
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