抄録
プロジェクトの見積手法としてファンクションポイント法が注目されて既に長い. そして一部で評価は定着しつつある. しかし日本では, 実際の現場で頻繁に使われるまでには未だ遠い状況にある. この手法が普及するには何が障害となっているのだろう. そして, 一般の現場で普通に広く使われるためには何をしたら良いのだろう. この論文ではまず, ステップ数基準で行ってきた従来型の見積り法と比較することでファンクションポイント法の利点を示す. 次に, 実際にファンクションポイント数をカウントする作業を通してその特徴と課題を明らかにする. そして最後に, 見積り手法の発展と普及に今後何をすべきかを考察して行きたい.