抄録
適用業務関発/保守をアウトソーシングする場合, 契約を行ううえでサービス提供量がいったいどれだけなのか, 把握することが肝要である. 手段のひとつといしてFR(ファンクションポイント)を尺度に用いる場合, 適用業務全体が保有するFP値の契約締結という短期間での計測が必要になる. 効率的にFP計測を行うための考慮点を以下の4つとし, 実際にFP計測を行った上で, 留意すべき点を論述した. 1. FPを計測するのに必要な工数をどのように見積もれば良いのか. 2. お客様案件において, FP計測のための前提条件はあるか, またそれは何か. 3. FP計測の簡易法は適用できるか. 検証方法として, 若手ITエンジニア3名および経験者によりカウンターとして協力を依頼し, FP計測作業時間, 計測されたFP値, またFP計測に対するコメントをもとにこの事例をまとめた.