プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2006年度春季
セッションID: 1201
会議情報

1201 失敗プロジェクトの分析プロセスの提案(一般セッション)
内田 吉宣初田 賢司建部 清美
著者情報
会議録・要旨集 オープンアクセス

詳細
抄録
過去の失敗プロジェクトに対して事後分析を行いノウハウを蓄積し,再発防止に役立てることは重要である.事後分析には,失敗プロジェクトに関わった人々だけではなく,上位のマネージャや他プロジェクトのマネージャも参加し,失敗プロジェクトからプロジェクトマネジメントの教訓を導き出す.事故やヒューマンエラーに関する事後分析の手法は存在するが,プロジェクトマネジメントでは下記の要素があるためそのまま適用することは困難である:(1)環境要因と意思決定の関係が複雑である,(2)プロジェクトマネジメントは人間行動に依存する,(3)プロジェクトマネジメントには必ず成功するマニュアルは存在しない.上記の課題を解決するために,Variation Tree Analysisを改良した分析プロセスを定義した.この分析プロセスを用い,プロジェクトの失敗事例の分析および蓄積が可能となる.
著者関連情報
© 2006 プロジェクトマネジメント学会
前の記事 次の記事
feedback
Top