プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2006年度春季
セッションID: 1202
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1202 トラブルの構造化からリスク事象を識別する方法(一般セッション)
箱嶋 俊哉
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抄録
リスク事象を正しく識別することは難しい.この原因として,1)何がリスクかという共通認識を形成する困難さ,2)識別のプロセスは個人の経験に依存する側面が強い,という2点に筆者は着目した.本論文ではこれらの原因に対応すべく,経験の有無に左右されずにリスク事象を識別できる方法を提案する.まずSmith&Merrittの提唱する標準リスク・モデルに照らして,プロジェクトでマネジメントすべき対象としてのリスクを明確にする.そしてリスクを識別する際の課題を整理した上で,階層構造を用いてリスクの因果関係を明確にする手法を提案する.この手法によって実際のプロジェクトでのリスクを洗練した結果,真のリスク事象を識別し,効果的なアクション・プランの策定につなげることができた.
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© 2006 プロジェクトマネジメント学会
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