抄録
プロジェクトマネジメントには,「体系的知識」「実務経験」「実践能力」が要求され,「体系的知識」や「実務経験」の習得の方法が確立されてきた.近年は,複雑化・短期化に対応したプロジェクトマネジメントに対応できる「実践能力」が重要視され,いかにして,付加価値の高い行動特性を持つPMプロフェッションを育成するかが,これからの課題である.本稿では,より実践能力を向上させるPM育成モデルが確立していないことが根本的な課題であると仮定し,いくつかの効果的と考えられる施策について考察し,これからのPMプロフェッションに求められるコンピテンシーについて問題提起する.