抄録
マルチべンダプロジェクトを円滑に推進するため,CMMIで定義されている統合プロジェクト管理のゴールとプラクティスを基にプロジェクトプロセスを確立するとともに,米国カーネギーメロン大学SEIのIDEALモデルを基に,"現状分析と立上げ", "フェーズ推進計画", "推進方法の説明", "推進状況の監視", "推進状況の改善"を実践した.構築したプロセスやデータおよび教訓を同種のビジネスュニットや社内へ公開することで,より良いプロジェクト運営を狙うとともに,統合プロジェクトマネジメント標準としてさらなる改善や水平展開につなげることを目指している.本稿では今回確立した統合プロジェクト管理プロセスとその適用事例について紹介する.