プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2010年度春季
セッションID: 2211
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2211 PKG開発現場における作業工数の可視化と作業改善 : 作業時間の見える化による開発工数確保と,マネジメント力向上への取り組み(一般セッション)
石原 雅芳
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抄録
パッケージ開発現場では,現行製品の拡販作業,現行製品のメンテナンス作業,新規製品の製造作業が並行して行われているが,正確な作業実態が把握できず,その為年度の工数計画を立案しても度重なる見直しに迫られる状態であった.そこで,作業グループ全体でPMA(Project Management Assistant)手法を適用し,PMAツールによるSE作業の正確な作業時間把握と分析を行った.その結果,作業実態の正確な把握が可能となり,特に旧版に対する障害対応時間が多い事が判明した.重点的に作業効率化を検討し障害連絡票への対応を,従来のシステム毎の担当者割り当て方式から,先着順の割り当て方式した事により約20%の作業効率化を図る事ができた.また,精度の高い工数計画を立案できるようになった.一方で,今回の作業時間分析/対策立案においては,PMAの定義に則りお客様への対応を正味時間とし社内SE/営業の対応は非正味時間と捉え,正味時間の増加を目指して対策を立案したが,パッケージ開発部門では,社内SE/営業への対応も正味時間として捉えての作業時間分析改善が必要,との意見も多く今後改善していきたい.
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© 2010 プロジェクトマネジメント学会
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