嘉悦大学では半学半教の精神に基づき,2008年度よりTA(ティーチング・アシスタント)やSA(スチューデント・アシスタント)といった学生アシスタントによる講義支援制度を設けている.初年度は試験的に講義を円滑に進めることのみを目的としていたが,学習効果の向上に期待ができるものとして,翌年度より大幅に増員することとなった.その結果,これまでとは異なる学生層を取り込むこととなり,一定の質的水準を保つためにも学生アシスタントの育成プロセスが必要となった.本論では,嘉悦大学におけるSA/TA制度の概要を紹介し,アシスタントの育成プロセスについてSECIモデルを用いて述べ,また,その成果についてSA/TA評価アンケートに基づいて評価する.