抄録
昨今のITプロジェクトにはよりビジネス戦略とリンクした迅速な対応が求められており,プロジェクトの成功のためには,プロジェクト実行時のパフォーマンス管理と共に,機敏なプロジェクトの立上げや計画が必要となっている.そこで,プロジェクトの立ち上げ時や計画段階における活動を課題管理型のサブプロジェクトとして定義し,ビジネス課題対応策やプロジェクト実行時のリスク対応計画に対し,プロジェクト実行時に活用されるいくつかの既存手法を適用することを提案する.また,この方式による,機敏なプロジェクトの立上げやステークホルダーの期待値管理,ビジネスへの貢献度管理の実現性を考察する.