主催: 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
本論文では,ワークショップを活用した業務モデリングスキルの習得に関して,その効果的な運営方法とプロジェクトマネージャーが考慮すべき要点を報告論文として述べる.開発方法論は思考との関連が深く,座学等では実践的なスキルが得られにくい.また,ユーザ企業と開発受託者双方が,スキルを高めることで,真価が発揮される.ソフトウェア開発現場における,ワークショップ形式での人材育成について,実経験に基づき状況を報告する.筆者は,開発方法論に関するワークショップを2009年4月から約1年間半運営した.その実績を経て,その要点はファシリテータのスキル,メンバー構成,コミュニケーション管理にあると考えている.本論文ではワークショップの実績を元にメンバー構成,各メンバーの役割,スケジュールを具体的に考察し,より効果的なワークショップの運営に向けた要点を整理する.