主催: 一般社団法人プロジェクトマネジメント学会
本稿はミッションクリティカルなITプロジェクトにおいて,どのようにステークホルダーとリスクを共有してプロジェクトを推進したか事例を紹介する.プロジェクト推進時の背景など特徴についても示す.リスクを重要性やそのインパクトで評価し優先順位の高いものに絞って対応するだけでなく,優先順位はつけるが対応可能なリスクについてはアクションを実施しリスク軽減に努めた.仕様の変更要求については,スコープは明示するがシステムの目的(存在意義/要件/優先順位)を勘案して,ステークホルダーとリスクを共有して柔軟な対応を実施した.問題プロジェクトの発生を防止する一助になれば良いと考える.