抄録
本稿では、社会課題解決のための超スマート社会実現方法について考察する。従来のP2M理論(Version2.0)が企業課題の解決をマネジメントする手法であることに着目し、同理論を代表的な企業課題と社会課題の両方に適用し、その結果を比較することにより、後者の課題特有の問題を明らかにすることを試みた。その結果、多くのステークホルダの合意形成にむけたプロファイリングマネジメント、不確実性を見込んだアーキテクチャマネジメント、ライフサイクルマネジメント、ベストプラクティス共有などを促進するためのプラットフォームマネジメント、などを重点的に検討することが望まれることがわかった。