SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
皮膚角層細胞間脂質ラメラ構造の構造変化評価パラメータの確立と製剤成分の機能評価
小幡 誉子太田 昇八木 直人八田 一郎髙山 幸三
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 1 巻 2 号 p. 52-54

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抄録

ヒト角層を用いてジメチルスルホキシドの細胞間脂質のラメラ構造への影響を検討したところ、細胞間脂質の充填構造を液晶化すると同時に角層細胞にも大きな影響を与える様子が観察された。したがって、外用剤に溶剤として繁用されるジメチルスルホキシドは、細胞間脂質および角層細胞の双方に働きかけて薬物の皮膚透過経路を拡大している可能性が示唆された。また、この挙動はすでに明らかになっているエタノールと類似していた。

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