SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
棒状と円盤状の分子形態をもつ液晶分子の熱および光相転移の解析2
真田 ひかる松本 宏紀西村 裕行中村 啓人太田 昇清水 洋内田 欣吾
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 10 巻 1 号 p. 8-12

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抄録
 棒状と円盤状にコンフォメーションを変える分子の液晶相の同定を行った。末端直鎖アルキル側鎖の炭素数が12のエーテル誘導体は、3つの液晶相を示す。最高温液晶相は SmA 相であることを報告したが、中間の液晶相は高次のスメクチック相の一つである SmI 相であることが示唆された。SPring-8 での測定は、均一配向液晶ドメインが微細になりがちな高次配向秩序相や高温領域で発現する液晶相の同定が容易である。
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