SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
A. oryzae 由来 FAD 依存型グルコース脱水素酵素の還元型酵素における His506 残基のコンホメーション変化
中嶋 義隆
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 10 巻 4 号 p. 345-349

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抄録
 FAD 依存型グルコース脱水素酵素は、D-グルコースから D-グルコノ-1,5-ラクトンへの酸化反応を触媒する酵素である。本酵素の酸素への反応性は極めて低く、FAD の再酸化は電子受容体によって行われる。今回、pH6.50 と pH8.50 における還元型のグルコース脱水素酵素の分子構造を明らかにしたところ、触媒残基として知られる二つの His 残基のうち、His506 残基のコンホメーションに大きな違いが認められた。
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