SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
イオン伝導性ガラス材料における不規則性導入と輸送特性との相関
臼杵 毅一條 泰也尾原 幸治小野寺 陽平
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 10 巻 5 号 p. 414-417

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抄録
 室温で高イオン伝導性を示す AgI 添加カルコゲナイドガラスを対象として、ガラス化進行に伴う構造変化を高エネルギーX線回折実験で追跡し、また、X線異常散乱実験により、可動 Ag イオン周囲の部分構造情報の取得を試みた。ガラス化進行に伴い可動 Ag イオン周囲の不規則性が導入されるとともに Ag イオンの伝導パスが相分離的に形成されること、Ag-Ag 近距離相関が生じ可動 Ag イオンの協同運動による高い伝導性を引き起こすことが示唆された。
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