SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
メダカ味覚受容体 T1r2a/T1r3 リガンド結合ドメインに対する亜鉛イオンの結合解析
山下 敦子安井 典久
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 12 巻 5 号 p. 263-266

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抄録
 亜鉛イオンは、様々な受容体に作用し、その機能を制御する例が知られている。本研究では、甘味受容体やうま味受容体を構成するタンパク質である T1r の中で、結晶構造解析が可能なメダカ T1r2a/T1r3 リガンド結合ドメインを利用して、亜鉛イオン結合能の有無をX線結晶構造解析により調べた。その結果、同タンパク質分子表面への亜鉛イオン結合を示唆する結果を得たが、結合による機能制御の可能性については明確とならず、また結合部位はメダカ T1r2a/T1r3 特異的である可能性が示唆された。
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