抄録
BL16B2 でX線透視像観察を行い、合金中の晶析出物観察を試みた。2種類の合金を対象とし、インジウム (In) とスズ (Sn) の二元系合金において凝固する際に晶出した化合物、長時間の熱処理によりアルミニウム (Al) 中に析出した Al-Fe 系化合物の形態を可視化した。前者では、原子番号が近い In と Sn のコントラストを明瞭にするためには、観察に用いる入射X線のエネルギーを両元素の吸収端の間に設定することが有効であることを確認した。後者では塑性変形時に生じるボイドが析出物の近くに生じやすいことが示唆された。