抄録
Nd-Fe-B 系焼結磁石における添加元素の置換サイトを明らかにすることを目的とし、X線集光ビームを用いた単結晶回折測定を、実製品からミクロンサイズに切り出した単結晶領域を含む試料を用いて実施した。観測された禁制反射強度の指数依存性からは、Ga 元素の一部が 16𝑘2 サイトを置換している可能性が高いことが強く示唆された。共鳴効果に着目した回折強度スペクトルの測定により、従来法と比較して高感度な置換サイト解析を実現するためには、二次元検出器の特性を考慮した丁寧なデータ収集に加え、数え落とし補正を念頭においた装置の高度化が必要であることが明らかとなった。