SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
小角X線散乱を用いた米飯のナノスケール構造とそのダイナミクスの解明
黒澤 一生河井 貴彦大元 智絵山添 康介山口 秀幸星野 大樹
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 14 巻 1 号 p. 48-51

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抄録
 炊飯後、時間とともに米飯の食味が低下する老化と呼ばれる現象に対し、小角X線散乱領域でのX線光子相関分光法(XPCS)によるダイナミクス解析を実施することで、米飯の主成分である澱粉の運動性の変化を評価し、老化メカニズムを理解することを目的とした。米一粒を直接測定する手法により、ミリ秒〜数秒オーダーの緩和現象を捉えることができ、緩和速度は冷蔵保存時間に伴い低下した。広角X線散乱測定から、緩和速度の時間変化は澱粉B型結晶への再結晶化によることが明らかになった。
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