SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
食感を構築するゼラチンゲル構造の解明と糖質添加による構造変化の把握
奥本 泰一佐藤 眞直加来 俊治関口 直樹本郷 成彦前田 英克
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 3 巻 2 号 p. 523-526

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抄録
菓子のグミキャンディーやゼリーには「噛み応え」という食感を付与する為にゲル化剤であるゼラチンが使用されている。このゼラチンが構築するゲル構造に関してX線小角散乱(SAXS)測定を行い、その濃度及び糖質依存性について解析した。ゼラチンの濃度上昇と共に相関長は短くなり、より密なゲル構造が構築されていると解釈された。また添加する糖質の分子量が大きいほどゲル化速度が遅いという経験則と整合した測定結果が得られた。
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