SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
高アルカリ性溶液に接する岩の非破壊CT−XRD連成法による変化の分析
人見 尚鵜山 雅夫
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 3 巻 2 号 p. 561-565

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抄録
大深度地下に建設が検討されている放射性廃棄物処分場には、坑道の安定性確保などの目的でセメント系材料の使用も検討されている。本実験では、セメント系材料や、これに触れて高アルカリ性溶液となった地下水の、坑道周辺の母岩である花崗岩に及ぼす影響の把握のため、セメント系材料に接触させた状態で、高アルカリ性溶液への浸漬試験を行った花崗岩の浸漬前後について、CT像と局所X線回折を行い、アルカリ作用により65日間の浸漬において、構成鉱物の変質が起きることを見出した。
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