SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
膜結合型一酸化窒素還元酵素の基質類似体結合型の核共鳴非弾性散乱分光による測定
當舎 武彦依田 芳卓
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 6 巻 2 号 p. 174-177

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抄録

膜結合型一酸化窒素還元酵素(NOR)は、ヘム鉄と非ヘム鉄からなる複核活性中心をもっており、2分子の一酸化窒素(NO)を2当量の電子とプロトンを利用して、亜酸化窒素(N2O)へと還元する反応を触媒する。本研究では、NORの活性部位構造の詳細を調べるために、核共鳴非弾性散乱(NRVS)に着目した。活性部位に基質の類似体であるシアン化物イオンを結合させた試料の測定を行い、鉄とシアン化物イオン間の振動モードの帰属を試みた。

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