SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
科学鑑定のためのボールペンインクの赤外放射光分光顕微分析
本多 定男橋本 敬森脇 太郎池本 夕佳木下 豊彦
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 7 巻 2 号 p. 168-171

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抄録
文書類から記載に用いられた筆記具のメーカー名、製品名を推定する試みについては、一部を切り取ってインク等を抽出し、薄層クロマトグラフィー(TLC)、液体クロマトグラフ質量分析(LCMS)、顕微フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)、ラマン分光等で分析する手法が研究されてきたが、2000年以降は破壊を伴わない分光的分析手法が主流となってきている[1]。 今回は、通常のグローバー光源を用いる顕微FTIR分析に比較して輝度が二桁程度高い赤外放射光を用い、アパーチャにより 2 μm に絞っての透過法による顕微FTIR分析を試みた。
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