SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
スピン状態転移が形成する単分子磁石の局所構造研究
富安 啓輔林 好一山本 篤史郎八方 直久橋本 耕平下村 紗耶鈴木 基寛水牧 仁一朗
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2021 年 9 巻 3 号 p. 166-169

詳細
抄録
 LaCoO3 の希薄 Ni 置換系 LaCo0.99Ni0.01O3 は、既報の希薄ホールドープ系と異なり、巨大な磁気応答と顕著な磁気異方性を併せ持つ。その起源として、先行研究では、Ni周囲に局所的に形成される「スピン状態転移型の異方的形状を持つ分子磁石(スピン・軌道・格子のマルチオーダー)」が提案された [K. Tomiyasu et al., Phys. Rev. B, 87, 224409 (2013)]。そこで、本研究では、分子磁石の立体形状を蛍光X線ホログラフィ法により調査した。その結果、予想に反し、形状は等方的であり、分子磁石内のスピン・電子状態や磁気異方性の起源には再考を要することが明らかにされた。
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
次の記事
feedback
Top