SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
放射光高エネルギー蛍光X線分析法を用いた平安時代前期の緑釉陶器の胎土分析
降幡 順子森川 実柳 成煜神野 恵辻 成希
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 9 巻 3 号 p. 170-173

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抄録
 遺跡から出土した緑釉陶器(鉛釉陶器)について、その製作場所(産地)の特徴に関する元素情報を得ることを目的とした。放射光高エネルギー蛍光X線分析法により、胎土に含まれるごく微量の比較的重い特徴的な元素を検出し、非破壊分析で産地推定に関する有用な元素情報を得ることにより、詳細な産地推定の検討ができないかと考え基礎的研究を実施した。本実験から比較可能な元素としてBa、Ce、Laが候補として期待が持てることがわかった。
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