SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
セリンヒドロキシメチル基転移酵素の基質アナログ複合体構造解析
湯川 直樹赤井 翔太神谷 信夫宮原 郁子
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 9 巻 5 号 p. 275-277

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抄録

 高度好熱菌由来セリンヒドロキシメチル基転移酵素の溶液に、グリシンと基質アナログである5-メチルテトラヒドロ葉酸を加えると、キノノイド中間体による吸収が見られる。我々は、キノノイド中間体構造を原子分解能で得ることを試みたが、ホモダイマーの片方の活性部位にのみ基質アナログが結合した構造しか得られなかった。また、結晶のスペクトル測定においてもキノノイド中間体の割合が少ないことが示唆された。

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