2021 年 9 巻 5 号 p. 327-331
Pd–Pt ナノ粒子元素分布と CO 酸化挙動の関係を調べるため、operando X線吸収分光分析を行った。今回用いた Pd–Pt ナノ粒子は CO–O2–NO 気流中、423–773 K の温度域で Pd が表面濃化した元素分布を維持した。CO–O2–NO 気流中での Pd–Pt/Al2O3 試料の CO 酸化挙動は、473 K 以下の低温域で Pt/Al2O3 試料に、673 K 以上で Pd/Al2O3 試料にそれぞれ近い値を示した。CO–O2–NO 気流中の Pd–Pt/Al2O3 試料は、少なくとも低温域でバイメタリック効果を発現すると考えられる。