SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
Operando XAS 法に基づくPd–Pt ナノ粒子の元素分布と CO 酸化挙動との関係
西村 友作濱口 豪加藤 晃彦
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 9 巻 5 号 p. 327-331

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抄録

 Pd–Pt ナノ粒子元素分布と CO 酸化挙動の関係を調べるため、operando X線吸収分光分析を行った。今回用いた Pd–Pt ナノ粒子は CO–O2–NO 気流中、423–773 K の温度域で Pd が表面濃化した元素分布を維持した。CO–O2–NO 気流中での Pd–Pt/Al2O3 試料の CO 酸化挙動は、473 K 以下の低温域で Pt/Al2O3 試料に、673 K 以上で Pd/Al2O3 試料にそれぞれ近い値を示した。CO–O2–NO 気流中の Pd–Pt/Al2O3 試料は、少なくとも低温域でバイメタリック効果を発現すると考えられる。

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