SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section C
BL40B2 における小角分解能向上に向けた取り組み
太田 昇関口 博史
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 9 巻 6 号 p. 486-489

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抄録
 我々は、BL40B2 ビームラインにおいてX線小角散乱装置の小角分解能向上を行った。そのために長さ 10 m の実験ハッチ内に新たに真空パスを設置し、試料から2次元検出器までの距離でおよそ 8 m の小角X線回折装置を設定した。バックグラウンドの低減が必要になったので試料上流のX線透過窓としてカプトンと窒化シリコンの2種類について検討を行った。このうちの窒化シリコンを用いた計測システムにおいて、フィルムを用いた試験測定を行った。これらの結果、6.5 keV のX線エネルギーを用いたとき
Q = 0.007 nm-1 まで小角分解能が向上したことを確認した。
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