日本包装学会誌
Online ISSN : 2759-8322
Print ISSN : 0918-5283
ISSN-L : 0918-5283
食品汚染物としての可塑剤の一斉分析法のフィルム包装食品への適用と市販食品中の可塑剤レベル
中村 好志大畑 太嘉栄辻井 晴美伊藤 誉志男辰濃 隆富田 勲
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 2 巻 4 号 p. 230-238

詳細
抄録
食品汚染物としてのプラスチック可塑剤の定性・定量を目的として確立された水素炎イオン化検出器付きガスクロマトグラフィーを用いた一斉分析法のフィルム包装食品への適用を検討した。  市販の惣菜、チーズ、ハム等の17品目の食品について、溶剤抽出、液々分配およびフロリジルカラムクリーンアップによりガスクロマトグラフ用の試験溶液を調製して、前述の方法で可塑剤の定性・定量を行った。いずれの食品においても、上記の方法で、試験溶液の調製およびガスクロマトグラフ分析に支障は見られなかった。クリングフィルムで包装された惣菜の9食品からアジピン酸へキシルオクチルデシル、アジピン酸へプチルノニルおよびアジピン酸ジイソノニルのうちの1または2種の可塑剤が検出された。フィルム包装のチーズとハムの5品目からはセパシン酸ジプチルとO-アセチルクエン酸トリブチルが検出された。検出量は検出限界以下~数十匹g/gのレベルで、油性食品の揚げ物、ポテトサラダ等で高値であった。これらの食品中の検出量は、検出された可塑剤の種類が異なるが、諸外国のそれより高いものではなかった。
著者関連情報
© 1993 日本包装学会
前の記事
feedback
Top