抄録
ポリプロピレン包装材料から食品に移行して異味の原因となる成分を解析した。
GC-MSによる興味成分の同定の結果、アルコール、アルデヒド、ケトン類等33種類の化合物が認められ、同定された脂肪族化合物の分子量と炭素数はそれぞれ144と9以下であり、芳香族化合物の分子量と炭素数は220と15以下であった。ガスクロマトグラフで氷冷水中に5分間隔で分取した画分を官能検査した結果、全ての画分にプラスチック様異味力認められた。特に分子量116以下、炭素数3~7の低分子量の成分が異味に強く関与していた。以上の結果から、熱安定性の高い添加剤の利用、シート成形加工工程中における酸化的分解の抑制、PP原料樹脂中の異味成分の低減等が重要であると考えられた。