日本包装学会誌
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食品へのカビ臭移行防止(第1報)
カビ臭関連物質(TCA、TCP)の同時定量法確立と物流使用材中の含有量実態調査
馬場 亜希西端 綾子但馬 良一峯 孝則天知 輝夫増田 正裕泉 哲男
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1994 年 3 巻 1 号 p. 35-44

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抄録
木材および紙製包装材中のカビ臭原因物質(2,4,6-Trichloroanisole:TCA)およびその前駆体(2,4,6-Trichlorophenol:TCP)の同時定量法を質量分析装置を用い確立した。定量限界はそれぞれ3.3、4.6μg/kgであり、繰り返しの標準偏差%は共に3.5%であった。  また本法を用いてTCA数年前に行われた木製パレットおよび段ボール中のTCA、TCP定量結果と近年の定量結果を比較検討した。近年の傾向としては、TCAの検出率はパレット段ボール共に増加しており、TCPの検出率はパレットについては減少してきているが、段ボールについてはほぼ横ばいである。
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© 1994 日本包装学会
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