日本包装学会誌
Online ISSN : 2759-8322
Print ISSN : 0918-5283
ISSN-L : 0918-5283
油脂の酸化劣化に関与する光波長と包装材の遮光性について
土屋 博隆, 坂元 寿, 中村 文子, 吉田 企世子
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 5 巻 4 号 p. 259-

詳細
抄録
各種の蒸着バリアー性フィルムに、印刷によって波長560nm以下の光透過度が、0.2%以下となるように遮光性を付与した包装材料を用いてパウチを作成し、ポテトチップスを1袋あたり65g充填し、光照射条件下で、フィルム及び印刷の酸化抑制効果を調べるために保存試験を行った(期間:6ヶ月間)。 保存期間中、官能(臭気)評価、パウチ内酸素渡度及びポテトチップス抽出油脂の過酸化物価(POV)及ぴTBA値の測定を行った。この結果、無印刷(透明)包装材中のポテトチップス抽出油脂は1ヶ月未満で POVが100 (meq/kg)を超えたが、印刷包装材料を用いたものは、同じくPOVが100を超えたのが約4ヶ月後であり、これは臭気の官能評価の結果とも一致していた。 基材に遮光性のあるアルミ蒸着包装材料についても、印刷の有無によって、酸化の進行に遅速がみられ、印刷による酸化抑制効果が観察された。
著者関連情報
© 1996 日本包装学会
前の記事 次の記事
feedback
Top